タヒチアンダンスを習い始めてからしばらく経つと、徐々に自分の踊りが冷静に見られるようになってきます。それと同時に、自分の苦手なステップや、自分の動き方と先生の動き方の違いにも気が付いてくるでしょう。しかし、動き方の違いに気が付いたとしても「違和感はあるけど、何が違うのかがわからない」「どこを直せばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「上手くなるにはどうしたらいいの?」と悩んでいる方に向けて、タヒチアンダンスを上達させるためのコツについて解説していきます。
タヒチアンダンスは基礎練習が大切
タヒチアンダンスのレッスン中、鏡に映った自分の姿を見て「先生みたいに綺麗に踊れていない」「周りの人はできているのに自分はできていない」と、感じた経験はありませんか?タヒチアンダンスを始めて間もない頃であれば「初心者だから仕方ない」と納得ができますが、半年以上練習をしても上達しない場合は気になってしまいますよね。
タヒチアンダンスが上手く踊れないと感じたときに大切なのが、基礎を見直すということ。振り付けやステップを踏むときも、まず基本姿勢ができていないとバランスを保てないですし、フォームも崩れてしまいます。また、正しい動かし方を身につけていないと「タイリタマウ」や「ファラプ」などで腰を動かす際に動きがかたく、ぎこちなくなってしまうことも。間違った姿勢で踊ることは体を痛める原因にもなるので、早めに改善したほうがいいでしょう。
基本姿勢や正しい動き方ができていない状態では、いくらステップの練習を繰り返しても上達することは難しいので、まずは焦らずゆっくりと基礎を練習することが重要になります。ただ、毎回みっちりと基礎練習を行う教室であれば問題ないですが、教室によっては基礎練習をあまりしなかったり、細かく指導されなかったりすることもありますよね。
そのような場合は、自宅でも練習を行うようにしましょう。自宅で練習をする場合も、教室と同じように鏡で姿勢をチェックしながら行います。可能であれば、動画を撮って客観的に自分のダンスを見たり、家族にチェックしてもらったりなど、正面以外の姿勢も確認するといいでしょう。
基本姿勢のポイント
タヒチアンダンスの基本姿勢は、背筋を伸ばした状態で両膝を曲げ、腰を落とすポーズです。このときにいくつか気を付けるべきポイントがあります。
・重心はつま先ではなくかかとに置く
・膝と足が離れないようにする
・猫背や反り腰にならないように真っ直ぐ立つ
・あごを引く
・目線は前
・肩が上がらないようにする
・肩や腰に手を添えるときは、肘を後ろに引かない
基本姿勢をとるときは上記のことに気を付けましょう。特に「基本姿勢はできているから大丈夫」と思っている方にこそ、改めて姿勢のチェックをすることをおすすめします。一つ一つ意識をしてみると、今まで正しい姿勢がとれていなかったことに気が付くこともありますよ。
ステップを行う際のポイント
基本姿勢をマスターしたら、次はステップを一つずつしっかりと覚えましょう。ステップの練習を行うときは、膝が離れたり重心がつま先にいったりしないように気を付けながら行います。腰を前後左右に動かすときは、上半身が動かないようにし、おへそから下のみを動かすようなイメージで行ないましょう。同じ動きを繰り返していると徐々にフォームが崩れてくることがあるので、鏡でこまめにチェックをしながら練習することが大切です。
体の土台をしっかりと作る
タヒチアンダンスを踊る上で、体の土台を作りあげることはとても重要です。基礎体力がない状態では、激しい動きに耐えられなかったり、同じ姿勢をキープすることが難しかったりします。そのため、タヒチアンダンスを上達させるには、姿勢を崩さずに保つ練習やストレッチ、ウォーミングアップをしっかりと行うことが大切になります。
例えば、かかとを高く上げた状態でステップを踏む「テキ」は、初めから上手く出来る人はなかなかいないのではないでしょうか。爪先立ちをキープしなければいけないので、初心者の方にとってハードルが高いステップといえます。ですが、そんなテキでも、爪先立ちを数十秒間キープする練習を繰り返すことによって体幹やバランス力が備わり、徐々にできるようになってきます。
姿勢が崩れそうな場合や、バランスをとることが難しい場合は、正面ではなく横から体をチェックしたり壁を使って練習をしたりするのがおすすめです。基礎体力がつけばこのようなステップも行いやすくなるので、工夫をしながら体の土台を作っていきましょう。
タヒチアンダンスは、コツコツと練習を繰り返すことで誰でも上達することができます。「運動神経もリズム感もないから上手くならない」と諦めずに、少しずつ基礎を固めていきましょう。