フラやタヒチアンダンスの上達を⽬指す⽅が⽇々のレッスンで⼤切にしていることは、ウォームアップから毎回繰り返し⾏われる基礎の部分です。
基礎というのは、完全に再現する必要があるからです。⽬標を持って進歩出来るように繰り返しています。
振付ばかり優先していてもそれには意味がありません。⼤切なのは、進歩すること、その過程を楽しむことです。
上達しないと悩んでいる⽅がいれば、もう⼀度、基本のスタンスに戻ってみてはいかがでしょうか。スタンスというは、⾜の構えであったり、上半⾝の姿勢といった、トータルでみたポジションです。⽇頃から教室などで指導を受けている場合でも、お⼿本となる動きの細かいところを⾒落としていたりすることもあります。
フラは、⾒た⽬が美しい踊りでありますが、積み重ねた基礎の部分がとても重要になります。
振付だけを覚えようとしても、うまく踊れない理由はそこにあります。
タヒチアンダンスも同様
タヒチアンダンスは、フラ同様、基礎を完全に再現し、ステップの質や、⾻盤の柔軟さに加えて、持久⼒や速度にも働きかける必要があります。
これは、ウォームアップ同様に、⽇々の定期的な基礎レッスンを受けることで実現させていくことができます。
最短な時間で得られることばかりではありませんが、⼀つのステップにこだわり過ぎずトータルで基礎の部分の質を上げていくことが⼤切だと思います。
タヒチアンダンスのステップ名と簡単な説明
ステップ名は教室や流派によって異なる場合がありますが、体の使い⽅は同じです。
腰を左右に動かすステップ
TAIRI TAMAU タイリ タマウ
TAIRIは、叩くようなという意味があり、⼤きく強く動くことです。
TAMAUは、継続するという意味です。
腰を左右へ送ります。ほとんどのステップの基本になります。
タイリ、あるいは、タマウとだけ呼ばれることもあります。
TAMAU TAERE タマウ タエレ
TAMAUの継続するという意味に加え、ゆっくりと⾔う意味が加わります。
これはフラステップ、または、フラと呼ばれることもあります。
腰をゆっくり左右へ送ります。
TAIRI TOMA タイリ トマ
TOMAはカンマのことであり,⼀区切りという意味です。
動きはゆっくり⼀回ずつ、右または左へ腰を送ったら⽌めます。キレのある動きになります。
TOMA TAMA トマトマ
これは、TAIRI TOMA TAMA とも⾔われます。
動きは早くなり、2回ずつの左右へ腰を動かすステップです。
別名、TAPITI(タピティ)とも呼ばれます。
AMAHA アマハ
タイリタマウが基本となり、スペースを使うという意味です。
⼤きくキレのある動き。あるいは、フラのように滑らかな腰の動き、2通りあります。
腰を前後、左右に動かすステップ
AFATA アファタ
⾻盤と⾜を同時に動かします。前右後左と4つの⾓です。4⾓であればどこからスタートしても良いステップです。前に強く出たら、後ろも強くを意識します。
OTAMU オタム
⾻盤の動きで三⾓の動きになります。⾻盤と⾜を同時に動かします。3つの⾓を意識してアファタ同様、強くキレのある動きにします。
OTAMU / TATUE オタム/タトゥエ
⾻盤を内側に⼊れる動きと、外側に出す動きを交互にします。2つの⾓です。
オタムは、前から⽚⽅の⾜。そしてまた前から反対側の⾜へといういうように、左右交互に⾜を使います。タトゥエは、両⾜でしっかり⽴ち⾻盤の前から後ろだけの動きになります。
PAOTI パオティ
パオティが男性のステップ、タイリタマウが⼥性のステップになりますが、⼥性もパオティのステップを踏むこともあります。
腰を回すステップ
タヒチアンの醍醐味でもある腰を回すステップにはたくさんの種類があります。
オールドスタイルであったり、基本のファアラップからたくさんのバリエーションがあります。
AMI アミ
ゆっくり⼤きく円を描きます。この動きを早くしたのがファアラプです。早い動きなのでアミの円は⼩さくなりますが、トレーニングを⾏えば上達することが出来ます。
OʼPE オペ
右、または、左の腰の前だけを使って動かすイメージです。
⽚⾜でしっかり⽴ち、もう⼀⽅の⾜は踵を上げ、つま先⽴ちのスタンスで腰を動かします。
バリエーションに、NU’U OPE (ヌウオペ)というステップもあります。ゆっくり動きながら進むことが出来ます。
TAIPU タイプ
スタンスは、オペと同じです。重⼼が変わります。右、または、左の後ろだけを使います。
右腰、または、左腰の後ろだけを使います。オペの反対の動きとも⾔えます。
HA’AMENEMENE ハアメネメネ
アミをしながら、ファアラップをします。オタムの動きも意識しながら動かします。
U’EU’E ウエウエ
ファアラプが前と後ろ動かすのに対して、ウエウエは後ろだけのファアラプになります。
⽚⾜を出したスタンスで、ウエウエをしながら後ろ⽅向へ移動することも出来ます。
PAI PAI ペイペイ
このステップもファアラプ基本ですが、モレスカートの時など、横よりも後ろに押すような感じで腰を動かします。
TUMAMI トゥマミ
アミと呼ばれることもあります。前よりも後ろが⼤きくなります。
70年代、80年代のスタイルでは、横たわる男性の上を⼥性がこのステップを踏みます。
初めての⽅に対して、ステップを⽂章で説明するには、もっと多くの⾔葉が必要になります。実際に体で表現することで理解できます。
タヒチアンダンスのステップには、タヒチ島コンセルヴァトワール芸術学院が定めたものとして、38個のステップが登録されています。
皆さんがいつも使っているスッテプの中には、登録されていないものもありますので、実際はこれ以上のステップが存在します。
スッテプの名前や数といったことは難しく考える必要はなく、どのステップには基本となる形と動きがあります。それはとてもシンプルです。
シンプルなステップを組み合わせて、カッコいい曲や、楽しい曲を踊ることも出来ます。