ポリネシアン人がタヒチの島で生活する中で誕生したと伝えられている踊り、「タヒチアンダンス」は、パーカッションのリズムに合わせて踊るなど、野性的でカッコイイ印象です。
ここでは、タヒチアンダンスを踊りたいと思っている方や興味がある方のために、タヒチアンダンスを踊るときの格好について詳しくご説明します。ぜひ参考にしてみてください。
パレオ
まず、タヒチアンダンスのレッスン中によく使われている「パレオ」について詳しく見ていきましょう。
パレオとは、「身体に巻きつけるもの」という意味を持つ言葉です。
日本でも、少し前に水着と一緒にパレオを身につけることが流行りましたね。
本来のタヒチアンパレオは、幅180cm、長さ120cm程度の大きな一枚の布ですが、タヒチアンダンスのレッスンでは、ショートパレオと呼ばれるやや短めのサイズのパレオを使う人も増えています。
また、パレオの特徴は、なんと言っても巻き方によって柄の見え方が変わり、色々な雰囲気を楽しめることです。
本来のタヒチアンパレオの場合は、布の端同士をくくるなどして、ほどけないようにしています。
しかし、タヒチアンダンスのように激しく身体を動かす場合は、ほどけてしまうことがあるため、パレオクリップなどを使ってしっかり留めることが多いのです。
このパレオクリップにも様々な種類があるため、選ぶ楽しみがあります。
パレオクリップとともに色々な巻き方を工夫し、楽しみながらタヒチアンダンスを踊ってみてくださいね。
裸足
タヒチアンダンスは、基本的に「裸足」で踊ります。大人になると裸足で過ごす機会が少なくなるため、戸惑う方も多いかもしれませんね。
しかし、しっかりと裸足で地面を踏みしめた上でステップを踏むことは、タヒチアンダンスにおいてとても重要です。
タヒチアンダンスでは、ドラムビートで激しい踊りから、スローテンポで優雅な踊りまで、様々なタイプの曲を使用します。
ダンスシューズの良し悪しで踊りの質が変わる可能性はありますが、タヒチアンダンスのように裸足で踊る以上、すべての人の条件は同じです。
より力強く、全身を使って、歌の意味や言葉の意味を表現してください。
また、タヒチアンダンスは元々、砂浜などで踊られていたものです。その流れを受け継ぎ、裸足で踊ることはとても自然なことだと言えるでしょう。
発表会や大会などのステージも、基本は裸足で踊ります。
小物
タヒチアンダンスを踊る際には、髪飾りなどの小物を身につけても構いません。
●タヒチアンヘッドドレス
●シュシュ
●髪飾り
特に髪が長い人の場合は、シュシュを使ってまとめることも多いです。
レッスン中に使用する場合は、汗に強い素材であることを事前に確認しておくことをおすすめします。
モレスカート
タヒチアンダンスを踊る人の腰に「腰ミノ」がついていることがあります。
この腰ミノの正式名称は「モレスカート」と言い、腰の揺れや動きをより強調してくれる衣装の一つです。
赤や青、オレンジなど鮮やかな色が特徴のモレスカートですが、一体何から作られているのかご存知でしょうか?
モレとは、ハイビスカスによく似た「パーラウ」という名の植物のことです。
パーラウの樹皮を加工するためには、時間がかかります。柔らかく加工した樹皮を様々な色で染めて、ようやく完成するのが「モレスカート」です。
日本でも購入することはできますが、パレオに比べると高価なことや、練習用に使うには勿体無いといった点から、レッスン中に着用する人はあまり多くありません。
タヒチアンダンスレッスン中の服装は?
タヒチアンダンスレッスン中の服装は、
●パレオ
●裸足
●上半身はタンクトップやTシャツ
が基本形です。
つまり、パレオさえ購入すれば、手持ちの服装でレッスンが始められるということです。タヒチアンダンスは、フラダンス以上に激しい運動のため、汗もたくさんかくことになります。
そのため、洗濯がしやすく着回せる、綿のタンクトップやTシャツを身につける人が多いです。
また、教室によってはパレオをすぐに身につける必要はなく、レギンスやスパッツなど動きやすい服装が推奨されていることもあります。
タヒチアンダンスの発表会や大会に参加する際には、お揃いのパレオなどを身につけることになりますが、最初は動きやすい服装を選びましょう。
パレオと裸足でタヒチアンダンスの雰囲気を満喫しましょう
パレオを身にまとい、裸足になれば、タヒチアンダンスの世界に足を踏み入れることができたも同然です。
また、裸足が基本形ではありますが「足が冷える」「足が痛い」など、個人的な事情がある場合は、靴下やレッグウォーマーの着用もOKであることが多いです。
タヒチアンダンスは、年齢問わずに楽しく、また自分の基礎体力等に合わせて習得できるダンスです。不安なことや心配ごとがある場合は、講師に尋ねてみましょう。
きっと良い解決方法を導き出し、あなたがより楽しくタヒチアンダンスを続けられるよう助言してくれるはずです。
あなたも思い切って、タヒチアンダンスデビューしてみませんか?