フラの必需品ともいえる「レイ」。色とりどりのカラフルなレイは、首にかけるだけで顔周りをパッと華やかな印象にしてくれます。
今回は、100均アイテムでレイを手作りする方法や、レイの歴史、種類などをご紹介していきます。
レイってどんなもの?
レイといえば「ハワイを訪れたときに首元にかけられるもの」というイメージを持っている方も多いでしょう。ハワイでは主に、旅行者への歓迎や、結婚式、卒業式などのお祝い事の際にレイが贈られています。レイはハワイ語で「花輪、愛する子供、夫、妻、恋人」などの意味を持ち、相手への愛情を込めて贈られる素敵な花輪です。
レイはフラとも密接な関わりがあり、古くは魔除けや自然崇拝、幸運祈願の際にレイを身に付けて踊っていたといわれています。現在でも、レイはフラダンサーに欠かせない装飾です。曲の内容や衣装に合わせて、色とりどりの美しいレイが身に付けられています。
また、ハワイでは5月1日を「レイ・デー」としており、伝統文化であるレイを讃えるお祭りが行われています。いろいろな種類のレイを贈り合ったり、ハワイアンミュージックのライブやフラダンスショーなどのイベントを楽しんだりする、ハワイの人々にとって特別な日。毎年多くの観光客も訪れ、ハワイの風物詩となっています。
レイの種類
レイの種類は豊富にあり、使用する花によって込められる意味も変わってきます。
ピカケ・レイ
ハワイ王国の王女である、カイウラニが愛した花として知られている「ピカケ・レイ」。ハワイ語で孔雀を意味するピカケは、開花していないジャスミンを用いて作られます。現代では女性に贈る花として定着しており、本数によってその意味が変わってきます。1〜2本は「友情」、3〜4本は「ロマンス」、5〜6本は「あなたを愛しています」、6本以上は「あなたは花嫁」という意味を持つようです。
イリマ・レイ
ハイビスカスの一種の黄色の花で作られる「イリマ・レイ」。イリマは、古くは王族にのみ使用が許されていた花で、現在でもフォーマルな場面で使用されるレイとなっています。
プルメリア・レイ
「プルメリア・レイ」は、日本でもよく知られているプルメリアから作られたレイ。ハワイでは「満月の夜明けにプルメリアで作ったレイを好きな人に渡すことができれば、その夢が叶う」という言い伝えがあるそうです。プルメリアの花言葉は「気品、恵まれた人、親愛、内気な少女」などで、女性の守り神ともいわれています。
マイレ・レイ
結婚式で花婿が身につけることの多い「マイレ・レイ」。マイレはハワイに自生するキョウチクトウ科の植物で、潰すとバニラのような香りがすることが特徴です。ハワイでは、妊娠している女性に輪になっているレイを贈ることはNGとされていますが、マイレ・レイは輪になっていないため、妊婦でも身に付けることができるそうですよ。
レイの作り方
それでは、100均アイテムでレイを作る方法をご紹介していきます。
用意するものは以下です。
・造花
・糸(1.5mほど)
・ぬいぐるみや刺繍用の針
・ハサミ
・グルーガン
1. まず、造花の茎と花部分を切り離していきます。造花の形が良くないものがある場合は、グルーガンを使用して他の造花と重ねていきましょう。
2. 針に糸を通し、造花が抜けないように糸を結んで輪を作ります。
3. 造花に糸を通して繋いでいきます。このとき、花の間に隙間ができないよう、なるべく詰めるようにしていきましょう。
4. 造花に針を通し終えたら再度隙間を詰めて糸を結び、完成です。
好みや、どのようなレイを作りたいかにもよりますが、種類の違う造花や葉を適度に混ぜて作っても可愛く仕上がりますよ。また、あわせてブレスレットや髪飾りも作ることで、衣装全体の統一感を出すことができます。他にも、リボンなどをつけてアレンジすることもできますし、材料を変えてまた違う種類のレイを作ることも可能です。
レイやブレスレットなどを全てショップで購入するとそれなりの値段がしますが、100均のアイテムを使用することで、とても安く済ませることができます。イベントなどに出演する際は衣装代の他に出演料などもかかる場合があるので、手作りできるものは積極的に作ったほうがいいでしょう。教室のみんなと一緒に作れば、さらに材料費を安くすることができますし、一人よりも楽しく作れますよ。
手作りレイは、費用を安く抑えたい方はもちろん、イベントごとに違うレイを使用したい方にもおすすめです。発表会に向けて、楽しみながらレイを作っていきましょう。
まとめ
100均アイテムで作るレイは、フラの発表会やイベント出演時に大活躍してくれます。生花ではないとしても、思いを込めて手作りしたレイは愛着がわきますし、フラをより楽しむことができるはずです。
100均アイテムを使用したリーズナブルで可愛いレイを身に付け、発表会を思いっきり楽しみましょう。