タヒチアンダンスは、フラダンスに比べて、より腰を激しく振る踊りで、大迫力です。タヒチアンダンスで身につける衣装は、フラダンスの衣装とは異なります。そのひとつが、腰に巻くいわゆる「ヒップベルト」です。しかし、市販のヒップベルトは高価で手が出しづらい場合もあるかもしれません。そんな方のために、今回は「ヒップベルト」の作り方をお伝えします。
ヒップベルトってどういうもの?
ヒップベルトは、タヒチアンダンスを踊るときに腰に巻くものです。腰を激しく振るタヒチアンダンスにとって、ヒップベルトを身につけるだけで、振りが大きく見えて、踊りに迫力が出せるのも大きなポイントです。ぜひ身につけて踊りたいですよね。
そんなヒップベルトは、スカート部分の上に身につけるものです。腰に巻き付ける形になっています。素材は、葉や羽、花などです。羽など動きがあるものは、ダンスできれいな広がりを見せることができます。反対に、花などは広がりませんが、ベルトのように見えるため、シンプルな美しさがあります。
どの材料を使ってヒップベルトを作るかについては、まず、「どこで着用するのか」「どういったものが必要なのか」を吟味してから、材料をそろえるようにするのがおすすめです。
用意するもの
ヒップベルトを作るにあたり、用意するものは、ベルト部分にあたるものです。こちらは、ヒップベルトがその名前のとおり、お腹に巻くのではなく、お腹よりも少し下の腰部分で着用するため、通常のベルトよりも長めのものを用意しましょう。次に飾りとなるモレや羽などを用意しましょう。色とりどりです。
そのほかには、腰部分をとめる太めのマジックテープ、飾りをベルトに接着するグルーガン、モレなど飾りを束ねる結束バンドを用意しましょう。その他、必要に応じて飾り部分になるものを用意していきます。
ヒップベルトの作り方
それでは、ヒップベルトを作っていきましょう。まず、ベルトの部分にあたるところを必要に応じて布で覆います。ベルトの色が合わないときなどは布で覆ってしまえば、好きな色や模様にできます。そのままベルトの色で問題がない場合は、特に布で覆う必要はないでしょう。
次に、ベルトの両端にマジックテープを縫い付けます。タヒチアンダンスは、腰の動きが激しいため、そのまま貼っただけではマジックテープの耐久性がよくなく、使っているうちに外れてしまうおそれがあります。そのため、ミシンなどで縫い付けてしまうことがおすすめです。輪にするので、マジックテープを縫い付ける位置について、表と裏を間違えないようするのがポイントになります。また、腰で着用するため、マジックテープを縫い付ける位置を探すとき、注意しましょう。
次に飾りとなる材料を加工していきます。モレやアンダリアなどをだいたい200本15センチメートルの束を作っていきます。ベルトに接着する飾りとしてどれだけ使用するかによって、どのくらい必要なのかは変わってきます。束は、結束バンドを用いると便利です。くるっと巻いてねじるだけです。この束に羽をプラスしてもいいでしょう。そのまま、ベルトへじかに羽を接着する方法もあります。
そして、ついにベルトに飾りを接着していくのですが、いきなり接着せずに、「一度並べてみる」「仮置きしてみる」などしてヒップベルトのデザイン全体を眺めるようにすると失敗が防止できます。なぜなら、接着してからそれを取るにはなかなか難しいからです。
デザインの検討が終わり、最終的に落ち着いたら、飾りをベルトに接着していきます。接着は、グルーガンを用いると取れにくいのでおすすめです。グルーガンは、100円ショップでも手に入れることができます。樹脂を一時的に熱で溶かして、冷え固まるのを利用して接着効果を得るものです。そのため、通常の接着剤に比べて激しく動いても取れにくいことが期待できるでしょう。
きれいに接着し、その他の飾りなどもつけていきます。最後に一番上の部分に、ぐるっと羽をつけていきます。ふわふわな感じがタヒチアンダンスによって、さわさわ揺れるのが魅力的です。
飾りをベルトに取り付けたグルーガンの接着が乾いたら完成です。きれいに広がっているかどうか鏡で確認してみましょう。物足りない場合は、飾りを足してみてもいいでしょう。ヒップベルトの付け方は、おへその下あたりの腰部分に着用します。ちょうどパレオやモレの上部分に被るようにするのがポイントです。
オリジナルなヒップベルトでタヒチアンダンスを楽しんで
タヒチアンダンスは、腰を激しく振るのが基本の踊りになっていますので、ヒップベルトをつけて踊ると、美しくタヒチアンダンスを見ている人に見せることができます。また、ヒップベルトをつければより本格的な衣装で踊ることができるため、自分もより楽しく踊ることができるのではないでしょうか。市販品を購入すれば2万円ほどかかってしまいますが、自分で作れば、材料費だけですみます。道具も100円ショップなどで手に入れることができますので、ぜひ自分でヒップベルトを作ってみてはいかがでしょうか。