コラム

中学校の保健体育で、武道とダンスが必修になったのが、2012年度からです。こうした学習指導要領の改訂を受けて、子供の習い事のダンス人気が高まっています。しかし、ダンスの種類はさまざまです。バレエやチアダンス、ジャズ、ヒップホップなどがある中で、ゆったりした動きの中に物語を感じさせるタヒチアンダンスに魅力を感じるという親や子供が増えてきました。

「タヒチアンダンスに興味があるけれど、実際に習わせようかどうかと迷っている」という方のために、ここでは、習い事にタヒチアンダンスを選ぶメリットをご紹介していきましょう。

ダンスの習い事が人気を集める中でも

2012年度に改訂された小中学校の学習指導要領によって、中学校の保健体育では「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」の3つが必修化されました。そうした変化の中、子供が小さいころからダンスに親しませておこうと、ダンスの習い事が人気を集めるように。バレエやジャズ、ヒップホップ、チアダンスといったダンスと一緒に注目を集めているのが、タヒチアンダンスやフラダンスです。

タヒチアンダンスやフラダンスの特徴は、抒情性にあふれたゆったりした動きと、穏やかな雰囲気。そもそも、タヒチアンダンスというのは、タヒチ文明における「神への祈り」。バレエよりも長い歴史を持ち、音楽にも踊りにも愛や哲学がふんだんに込められています。ゆったりした動きで、バレエやジャズ、ヒップホップ、チアダンスなどと比べるとフラダンスの運動量は少ない傾向です。

しかし、フラダンスは体幹を鍛えることができ、身体のバランスを整えていくことができます。また、穏やかな動きの中に情感を込めていくので、表現力も身についていくのがうれしいですね。

ダンスを習うメリットを知ろう

そもそも、ダンスを習い事にするメリットにはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、ダンスを習うメリットを5つ挙げていきましょう。

1.全身の運動を通して、運動のための基礎体力とリズム感、柔軟性などが身につく

ダンスをするときは、リズムに合わせて全身を動かします。さまざまな動きを全身で表現し、運動するのは、とても体力がいること。こうした運動を長い間続けることで基礎体力や持久力がつき、リズム感や柔軟性などを身につけることができるのです。

2.表現力がつき、自分に自信をもてるようになる

ダンスを踊るときは、自分が表現したいものを、音楽に合わせて出していきます。この経験を積み重ねることで表現力がつき、人前で発表したりすることで自分をあらわにすることにも動じないようになることが期待できるでしょう。自分のダンスを披露し、人に楽しんでもらえること自体を自分が喜べるようになれば、そこには自信が生まれてきます。自信を持つことができれば、そこから笑顔や明るさにもつながるでしょう。

3.同じ目標に向かって突き進む仲間ができ、その中で社会性を身につけられる

ダンスは、一人ひとりの技術を問われるものでもありますが、グループレッスンを受ける場合は、何人かの仲間と一緒に踊っていきます。そこでは、それぞれのレベルを上げるのはもちろん、皆でダンスを合わせていくことも大切です。時には意見が合わないこともあるでしょうが、そうした経験を通して、チームワークや協調性を学ぶことも大切なポイントです。皆でひとつの音楽に合わせて踊り、協調性を高めつつも、それぞれがライバルとして互いに競い合う……そうした仲間ができるのも、ダンスの魅力です。

4.目標を明確に設定でき、可能性の広がりを感じられる

ダンスの習い事では、発表会で自分の踊りを披露したりオーディションを受けたりと、自分の目標を明確化し、そこに向けて一生懸命努力する機会があります。その目標に向かって努力を積み重ね、その甲斐あって満足のいく結果が出たときの喜びは大きなものでしょう。さらに、ダンスは中学や高校でも続けられる習い事のひとつ。成人してからも趣味にできるだけでなく、プロのダンサーへの道など、将来の可能性が広がるのも、ダンスを習うメリットのひとつです。

タヒチアンダンスを習うメリットとは

タヒチアンダンスを習うメリットとは

タヒチアンダンスには、「オテア」と「アパリマ」の2種類があります。ココブラにモレ(スカートのようなもの)をつけ、ドラムの激しいビートに合わせて腰を動かすのが、「オテア」。もうひとつが、フラの起源「アパリマ」ですが、これは、タヒチの言語で「手で表現する」という意味です。歌と一緒に手踊りで物語を表現していくもの。ステップも少しスローなものが多く、このダンスを踊る場合は、インナーマッスルを使うことになります。

インナーマッスルというのは、内側にある筋肉のことで鍛えるほどに細くなり、女性らしい身体を作り上げてくれるものです。タヒチアンダンスでは、腰回りや股関節回りの筋肉、腹筋、側筋などをよく使うため、身体の代謝もよくなりますし、音楽に合わせて気持ちよく身体を動かすことができます。さらに、ステップや手、表情で物語を表現していくため、表情が豊かになり、所作も美しくなるでしょう。

日々のさまざまなことがらの中に喜びを感じ、それを表現していく踊りを仲間とともに作り上げながら、インナーマッスルを鍛えることができる点は大きなメリットです。豊かな表現力を身につけられることが、タヒチアンダンスを習う醍醐味ともいえるでしょう。

まとめ

子供の習い事として、ダンスを検討されているご家庭は年々増えています。さまざまなダンスの種類がある中で、タヒチアンダンスは、ゆったりとした動きの中にもインナーマッスルを鍛えることができ、豊かな表現力が身につくもの。子供から「タヒチアンダンスを習いたい」という希望があった場合、まずは体験レッスンなどを受け、子供との相性や通いやすさなどを確かめてみてください。

子供の「やりたい」「楽しい」という気持ちを大切にしてあげることが、その能力を伸ばしてあげるためのポイントです。子供がダンスを楽しみ成長する姿が、親にとっての喜びや楽しみにもつながるでしょう。

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