オリ タヒチ(タヒチアンダンス)とは、古来タヒチ島にて、言語をもたないポリネシア人が神々への祈りを捧げ、セレモニー、またコミュニケーションの一つとして用いられていました。
情熱的で迫力のあるこのタヒチアンダンスに憧れている人も、きっと多いことでしょう。

スピード感があり、リズミカルなタヒチアンダンスですが、初心者から始めた人はたくさんいらっしゃいます。踊ることが好き、タヒチアンダンスに興味があるという人であれば、楽しめること間違いありません。
今回は、タヒチアンダンスの基本ステップをお伝えします。タヒチアンダンスのイメージを掴むことから、スタートしましょう!

最も基本となるステップ「タイリタマウ」

まず、タヒチアンダンスの基本姿勢とステップ、タイリタマウ(Tairi Tamau)をご紹介します。Tairiとは、大きく強く動かすことを言い。Tamauは、継続するという意味です。

1.地面を感じるようしっかり立ち、カカトからつま先までまっすぐな状態です。そして、両膝を軽く曲げたままキープします。

2.両手は腰に置き、このとき肘は90度に曲がった状態、三角形を作ることを意識して下さい。肘が前に出たり後にいったりしないよう、肩と平行に肘があることを確認します。身体が前に傾いたり、おしりを突き出したりしていてもいけません。

3.腹筋と背筋を意識して、背筋は伸ばしたまま、軽く左右順番に屈伸をするイメージで行います。

4.では、動かします。
上半身をまっすぐのまま、両膝曲げた状態から、右の膝だけを伸ばしてみて下さい。お尻を後ろに突き出すことで、腰が右に振れることが分かりますね。

5.次は、左膝も伸ばしてみます。このときは、右膝はもとの位置に戻します。
右膝、左膝、と交互に曲げ伸ばしすることで、腰が左右に動きます。

タイリタマウのポイントは、堅い動きになったり肩に力が入らないよう、上半身はリラックスさせて行ってください。姿勢はまっすぐ、目線も下げないことです。タヒチアンダンスを踊るにあたり、基本の動きとなるため、まずはこのステップをマスターしておきましょう。

腰を大きくゆっくり動かす「アミ」

アミ(Ami)は、腰を大きくゆっくり回す動きです。
アミは、ゆっくり動かすことで大きな円を腰で描くことが出来ます。

両膝曲げた状態から、順番に膝を伸ばします。膝を伸ばすことでお尻が大きく動きます。
腰が後へ移動したら、もう一度膝を曲げ次は横に腰を動かしてみましょう。横からゆっくり前に腰を移動させ回していきます。膝の使い方が重要となるのがわかります。

このアミのステップは、次に紹介する「ファラプ」の動きと、足と腰ともに同じ使い方をします。ファラプは早く動かしますので、円が小さくなりますが、アミはゆっくり大きな円を描きます。アミはどんな曲の中にもよく使われるステップで、タイリタマウとともに最初にマスターすることで、他のステップもこなしやすくなります。

8の字を描く 「ヴァル」

腰で数字の8の字を横にした文字∞を描くように動かすステップ、ヴァル(Varu)

タヒチ語で数字の8は「Va’u」と言いますが、ステップ名はVaruと呼ばれています。

左右の腰を順番に動かし、前から後へと移動させます。右の腰を動かすときは、しっかり右足に重心を置きます。このとき、反対の左足のカカトは少しゆるめておくと体重移動の仕方がわかりやすくなります。身体に動きを覚えせることで腰もスムーズに動きます。

どのステップも慣れてくると、腹筋を使うことで、より美しい動きとなります。
最初は難しいと思うかもしれませんが、ぜひ腹筋も同時に意識してみてください。

腰を早く回転させる「ファラプ」

タイリタマウやアミ、ヴァル、をマスターしたら、誰もが憧れるファラプ(Fa’arapu)というステップに挑戦してみたくなりませんか。

ファラプに関しては、どのステップよりも最初は誰もが難問に感じるステップです。腰を早く回転させるこのステップは、どんな種類のダンスにもこのような動きはなく、タヒチアンダンスでしかない動きでもあります。
練習を重ねることで、次第に早く回すことが出来ます。焦らずじっくり取り組むことが上達への近道です。

ファラプのFa’aとは、アクションという意味を持ちます。Rapuとは、混合という意味で、料理などをかき混ぜるイメージがわかりやすいでしょう。腰を早く回転させる動きです。

タイリタマウの基本姿勢から、膝を動かし左右の体重移動で腰を回します。左右どちらかの足が軸となりますが、軸の違いは左回りか、右回りかによります。腰だけを使って回すのではなく、しっかり左右の足と腰が連動するのを感じてみましょう。

ここでもポイントとなるのが姿勢です。肩の力は抜きリラックスした状態、腹筋を使い上半身がぶれないようにすることで、美しいファラプをすることが出来ます。

腹筋や背筋は使うけれど、上半身はリラックス。なんだか難しく感じるかもしれませんが、「リラックス」という言葉だけでも、忘れないようにしておきましょう。

タヒチアンダンスのステップを上手く踊るための3つのコツ

タヒチアンダンスのステップを上手く踊るための3つのコツ

「ステップの方法は分かったけれど、上手く踊れない」という方のために、3つのコツをご紹介します。また上手く踊れないときには、立ち方や姿勢など、身体に悪い癖がついていることもあるため、他人にチェックしてもらうことも効果的です。

姿勢に気をつける

自分ではまっすぐ垂直に立っているつもりでも、腹筋や背筋が弱かったり、身体のバランスが崩れていたりすると、上手くステップを踊ることが難しくなります。
頭から骨盤まで、まっすぐ垂直に立つことを意識してみましょう。大きな鏡の前に立ったり、周りの人に携帯電話のカメラで撮影してもらったりすると、より確実です。

膝を柔軟に動かす

タヒチアンダンスを踊る際には、膝がとても重要な役割を果たしています。「腰を動かす」と聞くと、腰にだけ意識が集中してしまう人がいますが、その方法はおすすめできません。
膝をおろそかにして腰だけを動かそうとすると、身体のバランスが崩れ、長時間の踊りには耐えきれなくなってしまうからです。
ステップの基本であるタイリタマウを踊る際には、自分が楽に腰を動かせるポイントを見つけると良いでしょう。

重心を意識する

地面をしっかり踏みしめることが、タヒチアンダンスを美しく踊るコツです。その際に、自分がどこに重心を置いているか、合わせて意識しておきましょう。
人間の身体は一人ひとり異なります。そのため、ベストな位置というものはありません。ある人によってはかかとがベストでも、また別の人にとっては足の中心部ということもあるのです。美しい姿勢がキープできる重心を探してみましょう。

膝と腰を柔軟に使い、タヒチアンダンスのステップを覚えよう!

ここでは、タヒチアンダンスの基本ステップについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
「ステップ自体は想像以上に簡単だった」と思われた方もいるのではないでしょうか。
タヒチアンダンスを楽しくマスターするためには、まず基本姿勢をしっかり覚えることが大切です。
「今まで運動をしたことがない」「筋力に自信がない」という方も全く心配する必要はありません。少しずつ筋肉をつけ、自分のペースで身につけていきましょう。
腹筋と背筋、膝と腰を柔軟に動かすための筋力を少しずつ身につけるメリットは、タヒチアンダンスの上達だけではありません。ダイエットや生活習慣の改善、ストレス発散にも効果的で、心身に良い影響を与えてくれます。
興味・関心を持った方は、タヒチアンダンスを始めてみてはいかがでしょう?きっと、あなたの日々をより一層楽しいものにしてくれるはずです。